資料:全国医学部長病院長会議の要望書

5類移行にあたって大学医学部の病院長会議によって出されている声明。大学病院の面会制限に対する慎重さはこのような会議の意見が影響しているものと思われる。 「新型コロナウイルス感染症患者に係る5類感染症への変更による影響額」という資料があり、病院経営上の懸念が大きいことが示されている。

https://ajmc.jp/wp/wp-content/uploads/2023/02/皆の健康守る医療を維持するために-新型コロナウィルス5類に向けて-.pdf


大学病院面会制限

ほとんどの大学病院で人数制限(これはスペースの都合もあるようで海外にもあります)、時間制限(ほぼ15分)があります。わざわざ個室OKをしているのは、他の病院では個室であってもNGということでしょう。全面的に面会禁止を掲げているところも少数ながらあります。

興味深いのは未成年者の面会制限で、注目すべきなのはその年齢です。多くは小学生以下が禁止ですが、15歳16歳という中途半端なところもあれば、未就学児のところも数カ所あります。ここに、面会制限の非科学性、恣意性がもっともよく現れているのではないでしょうか。

大学病院がこの厳しさなのは、全国大学病院院長会議が5類移行時の方針でいわゆるゼロコロナ方針をとっているからではないかと思われます。

いずれにせよ、医療の頂点に立つはずの大学病院がこの1年半、5類移行下の取り決めをして以降なんの調査や報告、改善もなく面会制限を続けているのは異常であり、かつ怠慢以外の何ものでもないと考えます。

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日赤病院面会制限

大学病院の面会制限リストに次いで日赤病院についても調べました。ほぼ大学病院と同じような実態です。日本赤十字社は「人道・公平・中立・独立・奉仕・単一・世界性」を基本理念として掲げていますが、このような一律継続的な面会制限という人権侵害を放置することで、その理念を自ら踏みにじっていないでしょうか。全国の赤十字病院はその設立の理念である人道と独立、世界性に基づき、すみやかに面会制限の解除に一丸となって働きかけるべきだと思います。

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